不動産の契約ときくとどのようなイメージを持たれているでしょうか。
スーツの人々・・・大きなお金が動く・・・厳かな雰囲気・・・などをイメージされる方が多いのではないでしょうか。
今回は不動産の契約・お引渡しに関する話をさせていただきます。
まだ日差しが強く照りつけている頃、中古住宅のご内覧希望の1本のお電話をいただきました。
ご案内させていただいたところ、ご夫婦ともにすぐに気に入っていただけました。
ただ、購入されるのはお子さんとのことでした。
一緒に見ていただきたかったのですが、お子さんは執筆活動が忙しく来れなかったとのこと。
『執筆』という響きに勝てなかった私は、次の瞬間、お仕事をお聞きしていました。
答えは・・・『漫画家』さんとのことでした。
印象的な綺麗な瞳、日常の中の感情の機微を繊細に表した物語、実は私も以前から知っていた漫画でした。
お会いした後、すぐに本屋に走ったのは言うまでもありません。
その後ご案内した住宅をご購入いただくことになり、ご契約の日が来ました。
重要事項説明書・売買契約書などの契約書類、朱肉やペン、契約室のセッティング、そして先生の単行本(すでにサインいただき済み)。
契約時は少なからず緊張感はありますが、漫画家さんということで話も盛り上がり、売主様も買主様も満足いただけた契約になりました。
契約から1か月程度経ち、住宅ローンも無事おりたので、とうとうお引渡しの日(所有権移転)を迎えました。
銀行さんで振込の書類を記入し、あとは銀行さんの処理を待つのみ。
すると、売主様がそっと鞄から出されたのが先生の単行本でした。
契約の後日、売主様のご家族で先生の話をされたところ、みんなで読もうよ!となり、すぐさまご購入されてファンになられたとのこと。
「サインをもらいに来ました笑」と笑顔で1巻・2巻を先生に渡されている姿に、私もとてもあたたかい気持ちになり、忘れられないお取引となりました。
今回、このお話を掲載することに快諾していただいた先生。ありがとうございました。
最新刊 第4巻は2022年1月12日(水)に発売です。
岐阜の話も少し出てきますよ!! 是非お手に取ってみてください。
OT