2020年09月20日

監視資本主義

人は、絶えず視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚などの感覚によって、
外部の情報を取り入れ続けていて、その判断の割合は、
視覚 87%、聴覚 7%、触覚 3%、臭覚2%、味覚 1%と言われています。
五感の中で視覚がずば抜けて割合が高く、それ以外の感覚は特に強い刺激でないと、
日常では意識されることはあまりありません。

また、五感の情報はあまりにも膨大なので、必要な情報のみ無意識的に選別されています。
例えば、何かを思い出そうとするときは、無意識に見上げる行動を取るのは、
視界の上部は天井だったり空だったり画一で情報が少ないため、
記憶を呼び出すのに視覚の情報が邪魔をしない為だと言われています。

更に、膨大な感覚情報を処理するために、個々でバイアスをかけていて、
同じ環境にいても、人ぞれぞれ見える景色は異なります。
例えば、ヨメが妊娠していた時は、他の妊婦さんや赤ちゃんを抱いた人が、
周りにいっぱい目に付くようになったり、
新車を買った直後は、自分と同じ車種の車がやたらに目に付いたりしますが、
もともと今まで意識していなくて見えていなかったモノが、
意識することで見えるようになったにすぎなかっただけです。


Netflixで「監視資本主義: デジタル社会がもたらす光と影」という、
ドキュメンタリー映画を見ました。
GOOGLE、Twitter、You tube、Facebookなど大手テック企業の元開発者や、
経営に携わった人のインタビューと、ドラマによって内容は構成されています。
テック企業の関係者は、自分の開発が原因で、世の中の対立を煽ったり、
情報がスポンサー企業によって操作される事の危機感に恐怖を感じ、
テック企業の仕事を辞めたとインタビューに答えていました。

GOOGLEの検索結果は、検索する地域や検索する人によって異なります。
なぜなら、GOOGLEは客観的な検索結果よりも、
検索する人が関心を持ってもらえる内容を優先的に表示することで、
より利用してもらえるようなアルゴリズムになっているからです。

例えば、気候変動について検索をすると、その答えは環境破壊によるものだという
検索結果を優先する場合があれば、気候変動はデマだという内容を優先的に表示する
場合ですらあります。

GOOGLEは検索する人が気に入るような内容を優先的に表示しているにすぎません。
その結果、ネット情報によって地球が平面だと信じている人すら現れるのです。
ただでさえ、人は個々のバイアスで自分の興味をもった情報しか意識しないのに、
更にネットの情報は、その人の関心や価値観に有った情報を肯定する内容に
偏ってしまい、自分の意見や興味をより正しいものだと過信させてしまいます。
その結果、意見が一定方向に先鋭化してしまうのです。


タイトルの監視資本主義とは、TEC企業は、ユーザーのネット上での行動を監視し、
データーを抽出する。そしてそれを基に未来の行動も予想し、
更に特定の行動(広告スポンサーの利益となる)へと誘導するのに使用している。
監視資本主義のお客様は、スポンサー企業で、商品は人の行動のビックデータ。

ネット社会では、自分の行動は監視され、ときに誘導されていることを
自覚しなければならないのかもしれません。
そしてたまには自分のバイアスがかかった価値観から距離をおいて、
俯瞰的にモノごとを見直してみることも必要なのではないでしょうか。

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posted by U-kai(とも) at 18:36 | Comment(0) | 日記